ブログ一覧

  • SIG

最先端技術展示会

建設・測量生産性向上展

みなさんこんにちは、事務局の田村です。
今回は5/12~14に幕張メッセで開催された最先端技術の展示会(CSPI-EXPO第3回 建設・測量生産性向上展)に行ってきたリポートをさせていただこうと思います。

どんな技術?

最先端の重機、測量技術が集結され、重機作業の自動化、生産性向上や半自動化による危険回避など、多くの技術が各ブースに展示されているほか、今まで『あったらいいな!』と思っていたものが発表されていたり、一技術者として、説明を聞きながら、これは〇〇に応用できる技術かな?など、考えを巡らせ、久しぶりに現場に戻った感じになりました。
少し前では考えもしなかったことが、IT化により、建設技術はものすごいスピードで成長していることを肌で感じる展示会でした。
『あ、これいいな!』と思ったものを3つご紹介したいと思います。

1.移動事務所

舗装工事など短期で行う工事ではなかなか現場事務所を構えることができず、現場監督の業務である資料作りは会社に帰らないとできず、発注者とのやり取りも口頭説明で言いたいことが伝わらなかったりして、困っていました。
監督業は、スピードが大事、問題をスピード感を持って解決することで作業の手待ちを防ぎ、現場を遅らせることなく施工できます。
施工での手待ちは、マイナスしかなく、1日の施工で莫大な費用が発生する舗装工事などは、1日の工事の遅れ=赤字、になることもあります。
事務所が近くにあることで、調べ物や発注者に資料を送り、確認を仰いだり、資料を保管して問題点箇所を見直すこともできます。

そんな時はこれ!自走できるため、規制帯に入りますし、トイレ機能もあるので突然の腹痛にも対応できます。トイレと事務所スペースは部屋が完全に分かれていますので衛生的にも良いです。
事務所は2人がPC操作できるスペースと書庫、冷蔵庫もついており、出ている机を収納すれば簡易ベッドにもなり、冷暖房完備のため熱中症などで倒れた人がいても休憩施設として利用できます。

2.狭い場所でも機械作業

次に紹介するのは重機です。
狭い場所や室内でも使用可能な重機で、アタッチメントを変えることで様々な作業に使えます。
この重機の優れた点は3点
1.サイズが小さく、今までは人力作業でしかできなかった狭い場所でも重機作業が可能になります。
2.電動のため、閉所や室内でも酸欠の心配がありません。
3.コクピットがありません。つまりリモートで重機操作が可能なため、人が立ち入れない原発建屋の内部などでも重機施工が可能です。
多くの施工困難箇所で力を発揮してくれます。
私が思ったのは、スーパーマーケットなど居ぬき工事現場では、冷蔵冷凍什器のレイアウトでコンクリート版に溝堀作業が発生します。室内でも排ガスが出ないので重機でコンクリートのはつり作業ができることや、自分で刃先の前に立ち、先端を見ながらリモートコントロールによる運転作業が可能なため、1人でも過不足なく掘削作業ができ、生産性向上が期待できます。

3.バイブレーターのあったらいいな

建設現場でコンクリート工事をするときに締固め用の内部振動機、バイブレーターについて、みんなが思っているのは電源コードが邪魔。
そのため、コンクリート打設の際はコードを持つ人員が必要となります。
コード問題として
1.鉄筋に引っ掛かり転倒の原因になる。
2.気づかないで引っ張ってしまうとその先にあるインバーターからコンセントが抜け、動かなくなり、その際、打ち込まれたコンクリートの締固め不足となる。また、生コンに挿入しているとバイブレーターが抜けない。
3.電源を入れに戻らないといけない。
4.電源の発電機とインバータは、施工の際、移動しないと届かなくなるので、移動のたびに打設作業が中断される。
etc etc…そのため、現場ではコードを持つ人を選任して作業をしています。
人材不足の中でこれは無駄と思っていました。
今回見つけた、あったらいいながこれ!
右は1.5時間連続駆動が可能のバイブレーター、電源コードは短く、背中にバッテリー内蔵の高周波インバータを搭載しており、一人で連続して作業ができます。重さは7㎏程度とのこと。
左は5時間駆動できるタイプ。モデルのメーカー担当者は良い体格でしたが、展示会場ですでに3時間しょったままでも『疲れませんよ』と余裕の表情でした。重さは10㎏程度。
この機械を使用することで、コード持ちなどの余剰人員を投入せず、人材を有効活用でき、段取り替えがなくなることで、生産性向上にもつながる。
まさに『あ、これいい!』と思わせるアイテムでした。

そのほかにもたくさんの発見がありました。
すべてをご紹介はできないので、みなさんも来年開催されるときは、ぜひ会場に行ってみてください。
下にスライドで展示内容の一部を紹介しておきます。
遠隔操作コクピット、ICT対応アスファルトフィニッシャ、リモート運転大型振動ローラ、測量位置情報システム、大型ドローン、軽トラの上に搭載可能な休憩所、重機のアタッチメント無人化交換など・・・
新しい発見がありますよ。

では今回はこのへんで

関連記事一覧

記事カテゴリー

PAGE TOP