【土木建築情報】基盤整備工事例　鎌ヶ谷貯留槽

市原組　担当者より

発注者の事業計画である次年度の建築工事着手に対し、工期厳守が顧客要求最上位事項であった。
単純な敷地造成工事ではなく、巨大な地下貯留槽・河川護岸・大規模な地盤改良・その他、擁壁類・街渠・防火水槽と構築種目が多種盛り込まれた工事を実質５か月で完成させることは工事関係者であれば誰もが不可能と判断するものであった。

そのうえ着手早々に土中から産業廃棄物が発見され、敷地内全域に点在していることが判明した。
このような施工条件下であったが、それぞれの専門業者がお互いに協調しあい最大限の力量を発揮し、また、元請職員も増員するとともに職員各々が忠実に業務を遂行することで他に類を見ない「現場総合力」となり、中間検査時の検査監も工期内完成は無理だろうといわれた現場が３月２８日に完成検査を受けるに至った。

澤田組　代表より

【難しさ（苦労した面）】
既存の埋設物が多く、しかもコンクリートや天然石の大きい物などが想像を超えるほど埋まっていました。
その埋設物がある為に地盤改良の機械が施工できないので、撤去に時間と当然労力も掛かり苦労をしました。

丁度真冬に掛かり、大雪で通勤の国道464号線が通行止めになったり、現場へ来れない作業員や職員も出たりしていましたね。
寒さと凍結した地盤に悩まされたことを覚えています。

【醍醐味】
醍醐味としては、コンクリート製のブロックを積み重ねて築造した貯留槽は、県では初（？）の構造物と聞きました。
製作の元は確か九州地方の会社で関東地方で作成し搬入でした。
我々の施工能力が日増しに上がり、途中からは１日の納入量を半日で使い切り、仕舞にはメーカーから賞賛を得たことを覚えてい
ます。

【この工事を終えて】
地中に埋まり、その上に出来る住宅の基盤を作る、それは最終的には目に見えなくなるものでしたが、現場の所長・職員をはじめ弊社の社員達が力を合わせてあれだけのモノを作り、後の住まう住民へキチンと引き渡せたことは誇りに思います。
確か完成検査を無事指摘無しで完了した後に所長さんから個人的に弊社の職長へ『感謝の気持ちを頂いたことを覚えています』
当然頂いた者も喜んでいました！！