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工事紹介

現道直下に構造物を構築する工事

皆さんこんにちは!事務局の田村です。
10月も中旬を過ぎたというのに暑くなったり、今週は真逆に寒くなったりと、変な気候で秋はどこに行ったのやら・・・日本の四季が薄れていったいる感じがします。
今回ご紹介するのは、主要幹線道路の直下に大型構造物を構築する工事の紹介をしたいと思います。

道路を切回す

今回の工事では、目的物を構築するため、施工スペースと施工箇所の確保が必要なため道路を切回す必要がありました。
道路を切回すには、現道と同等の機能を有しなければいけません。
大雨が降れば冠水により事故が起きる場合も考えられます。また、直線道路であったものは切回すことで曲線の道路になるため、すべり止めや視認性確保のミラー、万一曲がり切れず外にふくらんだ車が歩道に突っ込まないようにガードレールなども設置しなければなりません。
一時的な道路ですが大型車が通行するため、道路の構成も大型車両に対応できる強固な構造が必要となり仮設ですが、安全に通行できることが求められます。
また、今回の目的物は現在の開水路を取りやめ、隣にボックスカルバートと呼ばれる構造物で暗渠にする工事です。そのため、道路下の既存水路部には橋が架かっており、切回し道路下にも仮橋を構築する必要があります。

仮橋

仮橋はH鋼を打設し、鋼材で組んで構築します。
たまに工事中にある覆工板と呼ばれる鉄の板で蓋をして橋代わりにしますが、今回はう回路のため、鉄の蓋ではスリップ事故が発生することも考えられるので、今回は舗装面の下に構築し、路面はアスファルト舗装仕上げにしています。

迂回路構築

水路箇所の仮桟橋の構築が完了したら、仮排水路の構築を行い迂回道路の構築にかかります。
迂回路は大型車も通れる構造です。
通常の道路を構築するときと同様に、大型機械で締固め強度を高めます。
今回は路床部分が軟弱なため、路床改良を行っています。
路床改良後、路盤を構築し、舗装を行います。

今回は、短距離に交差点が2箇所絡んでいることから、迂回路の範囲が狭く、急曲線になったため、すべり止め舗装も実施しました。
←写真が迂回道路です。
インコース側はかなりの急曲線です。
両側に歩道スペースもあり、この後ガードレールを設置し、現道との切替施工は夜間に起終点を一気に施工します。
迂回路完了時はこちら→
コンクリート基礎のガードレールにチューブライトを巻き付け夜間の視認性を向上させ、より安全に注意を払いました。
今回の工事では迂回路の視認性を向上させたこともあり、一般車両の事故はありませんでした。
仮設といえども、一般車両が通行する道路です、安全で機能的であるものが求められます。

それでは今回はこのへんで
次回は本工事の目的物であるボックスカルバートの施工について書きたいと思います。

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